新NISAで熱い議論のオルカン(全世界株)か米国株か。
私は2017年、すでに米国集中(S&P500、VTI)に全振りしていた。
当時の冷徹な判断を、2026年の今、9年分の確定実績で答え合わせしよう。
結果は……米国株の長期優位が続いたが、2025年は全世界が逆転。分散の美徳が顔を出した年だった。
2017年の決断:数字の審判が示した分散の幻想
当時、全世界株(VT)の世界安心感に心揺れたが、運用資産残高を見ると米国ETF(SPY、IVV、VTI)が圧倒。
全世界株は、市場の主役というにはまだ影が薄かった。
私が分散を切り捨て、米国株(S&P500、VTI)に賭けた理由は二つ。
1. 相関性の罠:米国が沈めば、世界も一緒に沈む
世界分散でリスクヘッジ?聞こえはいいが、危機時には相関が高く、ほぼ同調下落。
なら、わざわざ低成長地域を抱え込む意味は薄い。
どっちを選んでも一緒――身も蓋もないが、これが当時の現実だった。
2. コストとパフォーマンスの差:コンマ数パーセントの差が複利で命取り
当時の信託報酬(経費率):
- 全世界株(VT):0.11%
- 米国株(VOO/VTI):0.04%
現在(2026年):
- 全世界株(VT):0.06%
- 米国株(VOO/VTI):0.03%
低コストで勝ち馬、米国に乗り続ける方が合理的。高コストな安心は、幻想に過ぎない。
2026年の答え合わせ:2017〜2025年の実績比較(総リターン、配当再投資込み)
9年間で米国株が明確にリード。米国テック成長が牽引したが、2025年は国際株(新興国・欧州)の強さで全世界株が逆転。
| 年 | 米国株 (S&P500/VTI) | 全世界株 (VT) | 優位差(米国:+ / 全世界:-) | コメント |
| 2017 | +21.2% | +24.5% | -3.3% | 全世界優位(国際好調) |
| 2018 | -5.2% | -9.8% | +4.6% | 米国優位(下落耐性) |
| 2019 | +30.7% | +26.8% | +3.9% | 米国優位 |
| 2020 | +21.1% | +16.6% | +4.5% | 米国優位(テック爆発) |
| 2021 | +25.7% | +18.3% | +7.4% | 米国圧勝 |
| 2022 | -19.5% | -18.0% | -1.5% | ほぼ同等 |
| 2023 | +26.1% | +22.0% | +4.1% | 米国優位 |
| 2024 | +23.8% | +16.5% | +7.3% | 米国圧勝 |
| 2025 | +17.1% | +22.4% | -5.3% | 全世界逆転(国際株ブースト) |
- 累積リターン(2017年末〜2025年末):米国株が全世界を上回り、複利効果で資産差は数十〜数百万円規模に。
- 10年平均年率(参考):米国株 ≈15.06%、全世界株 ≈13.11%。
2017年のどっちも一緒は半分正解だったが、結果は米国株の長期圧勝で裏切られた……と思ったら、2025年に分散の美徳が復活。面白いものだ。
今、新NISAで悩む人へ:冷徹に数字に従え
分散に甘んじず、直視せよ。
私はこれからも米国エンジンに委ねるが、2025年の逆転は100%米国はリスクありという教訓。
低コスト・高リターンの歴史的事実を無視するのは非合理的だ。
あなたは高コストな安心を買うか、それとも数字の審判に従うか?