収穫の儀:遅れてきたVOOと冬の分配金祭り
米国ETFの王道、VOO(バンガード・S&P 500 ETF)から、12月分の分配金が少し遅れて入金された。配当という名の不労所得は、満員電車に揺られて得る賃金よりも、はるかに知的な香りがするものだ。
今回の入金額は51.04ドル。保有している60株が、私に代わって米国経済の最前線で稼ぎ出してきた果実である。入金が数日遅れたところで、彼らの価値が揺らぐわけではない。むしろ、忘れた頃に届く贈り物のような風情すらある。この遅延を許容できる程度の余裕こそが、投資家としての器というものだろう。
鉄壁の三柱:12月の戦績報告
改めて、12月に私の口座を潤した分配金の全容を記録しておく。これらは、私が過去の自分から買い取った自由への回数券だ。
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
分配金:52.67ドル(保有数:114) - VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
分配金:51.26ドル(保有数:106) - VOO(バンガード・S&P 500 ETF)
分配金:51.04ドル(保有数:60)
VYM、VTI、そしてVOO。これら3つのエンジンが、それぞれ50ドル強、合計で約155ドルの現金を吐き出したことになる。1ドル111円程度のレートで換算すれば、何もしなくても1万7千円程度のキャッシュが私のポケットに転がり込んできた計算だ。労働の苦痛を伴わない1万7千円。これこそが、資本主義のバグを突いた合法的な利益である。
合理的な悦び:労働なき果実の甘美さ
個別株の乱高下に一喜一憂し、胃を痛める日々はもう過去のものだ。私の保有するこれらのETFは、私が眠っている間も、あるいは組織の中で無意味な演説を聞かされている間も、世界中の企業の成長を吸い上げ、こうして定期的に現金という目に見える形で還元してくれる。
この155ドルは、再投資に回してさらなる下僕を増やすための種銭にするか、あるいは円高が進む中でドルのまま温めておくか。いずれにせよ、選択権は常に私にある。他人の顔色を伺って得る給料とは異なり、この分配金こそが、私を自由へと一歩ずつ、だが確実に近づけてくれるのだ。私は次なる収穫に向け、ただ静かに、冷徹に観測を続けることにする。