期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

絶望の一括購入:操作ミスという名の強制勝負

絶望の一括購入:操作ミスという名の強制勝負

投資家としての資質を疑われるような、致命的な過ちを犯してしまった。つみたてNISAの枠を、年初に一括で使い切るという暴挙に出たのだ。合理的な判断の結果ではない。単なる不注意による事故である。

事の始まりは、たわら男爵氏のブログに記載されていたボーナス設定を利用した疑似的一括購入というスキームへの、純粋な好奇心だった。「なるほど、1月1日に39万8800円を放り込み、残りの月を100円の積立で繋ぐのか。システム上、そんな芸当が可能なのか?」と検証のために設定画面を弄り、そして、あろうことかそのまま眠りに落ちた。意識を失っている間に、私のシステムは冷徹に全額投入のトリガーを引いていたのだ。翌朝、目が覚めたときには、私のNISA枠は跡形もなく埋まっていた。

心の平穏 vs 合理性:望まぬ一騎打ち

正直に言えば、私の今年の相場観は弱気だ。株価は低迷すると踏んでいたため、毎日積立によって時間分散を計り、自身の精神衛生を保つ計画だった。それなのに、現実はどうだ。私の資産は今、市場の荒波の最前線に、ノーガードで晒されている。毎日少しずつ積み上げるはずだった心の平穏は、一晩の居眠りによって霧散した。

たわら男爵氏の理論、すなわち期待値がプラスなら、早く市場に資金を投下する方が合理的であるという主張に異論を唱えるつもりはない。しかし、論理的な正解が必ずしも個人の心の平穏に寄与するとは限らないのが、投資の難しいところだ。私は今、望んでもいない合理的投資の最先端に立たされている。

諦観:賢者の推奨に乗った(ことにする)

既に発注は完了し、取り消しは不可能だ。今さら動揺したところで、約定した数字が変わるわけでもない。自身の不注意を先見の明にすり替え、たわら男爵氏も推奨している手法なのだから、これが正解だったのだと自分自身に強力な催眠術をかけることにした。これも一種のリスク管理と言えるだろう。

私はこの不本意な一括購入という名のギャンブルを、黙って見守ることにする。もし年末に爆益が出ていれば計算通りだと嘯き、暴落していれば寝坊した自分を呪えばいいだけのことだ。実にシンプルで、救いようのない話である。さて、明日の株価はどう動くのか。もはや私にできるのは、祈ることではなく、ただ観測することだけだ。

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