円高という名の神風:日銀からの不意打ちプレゼント
現在、1ドル111.03円。市場には円高という名の清涼な風が吹き荒れている。日銀が国債買い入れを減額しただけで「テーパリングだ、逃げろ!」と右往左往する市場の狼狽ぶりは、見ていて飽きない見世物だ。投資家たちの過剰反応こそ、私のような冷徹な観測者にとっては絶好の飯の種となる。
来週のドル/円は下値余地、米指標や株価に関心 | ロイター
この状況は、米国ETFという真の資産を買い付けるためのドルという名の弾薬をバーゲン価格で仕入れるチャンスだ。日銀が意図せず私に投げたパスを、私は無慈悲にゴールへ叩き込む準備ができている。他人の動揺を利益に変換する。これ以上に合理的な振る舞いがあるだろうか。
毎日ドル転:SBI銀行の懐を痛めつける儀式
私は現在、SBI銀行の買付手数料0円という慈悲深いキャンペーンを徹底的に利用している。3月16日までという期限がある以上、銀行側の善意が枯渇するまで搾り取るのが投資家のマナーだろう。
毎日1万円を機械的にドルへと変換するその姿は、傍から見ればただの強迫観念に取り憑かれた人間に見えるかもしれない。しかし、感情を殺してボタンを押す指先こそが、未来の富を約束する。もっと円高が進めば、私の口角は物理的な限界を超えて上昇することだろう。手数料を払わないという快感は、何物にも代えがたい。
NISAの墓標:マイナス4000円という芸術的失敗
一方で、私のつみたてNISAは、もはや瀕死という言葉すら生ぬるい、一種の現代アートのような惨状を呈している。含み損はマイナス4000円を突破。一括購入という名の私の傲慢さが、赤い数字となって激しく自己主張を繰り返している。
この瀕死の重傷を負ったNISAを救おうと右往左往するのは、沈みゆく泥舟の水をバケツで掻き出すようなものだ。私はこの赤い数字を若かりし日の過ちとして脳内のシュレッダーにかけ、視界から排除することに成功した。
今、私の視界にあるのは青いドルマークだけだ。一つの敗戦に涙を流すほど、私の涙腺は安くない。……と鏡に向かって言い聞かせているが、時折、胸の奥で小さな自分が泣きじゃくっている声が聞こえるのは、きっと気のせいだろう。明日の相場が、私の耳を塞いでくれることを切に願う。