煙に巻く投資:アルトリア【MO】という名の背徳的配当
米国市場が断崖絶壁から身を投げようとしている阿鼻叫喚の最中、私は冷徹に、そして静かに毒を仕込んだ。世界最大級のタバコメーカー、アルトリアグループ【MO】。ついに米国個別株という名の深淵へ、最初の一歩を踏み出した。私の投資キャリアにおいて、記念すべき汚点の、いや、輝かしい転換点の始まりだ。
アルトリアといえば、あのマルボロの主だ。米国内の肺を支配するこの巨人と、米国外を戦場とするフィリップモリスインターナショナル【PM】、どちらを飼い慣らすか一瞬迷いはした。だが、投資家としての私の良心が囁いた。「より多くの現金を吐き出す方を選べ」と。配当利回り4.6%超。健康を損なう煙が、私の口座では健康的なキャッシュへと変換される。これほど美しく、かつ皮肉な錬金術が他にあるだろうか。
偵察部隊の派遣:2株という名のささやかな野望
今回、戦線に投入したのはわずか2株。ポートフォリオ全体から見れば、象の背中に止まった蚊のような存在だ。しかし、この2株は私のために24時間休むことなく、世界のどこかで誰かがタバコを吹かすたびにチャリンと現金を運んでくる忠実な下僕となる。労働の喜びを彼らに譲り、私はその果実のみを享受する。実に合理的だ。
市場が落下している最中に買い向かうという、周囲から見れば狂気の沙汰も、私にとっては単なるバーゲンセールでの買い出しに過ぎない。この小さな2株を、温室の毒草のように大切に育てていくことにする。そのうちフィリップモリスも軍門に下らせ、世界中の愛煙家たちが私の配当のために身を削って働く、そんな完璧な収益構造を完成させたい。他人の健康への代償が、私の資産形成を加速させる。これこそが、資本主義という名の最高のエンターテインメントではないか。