投資の半分近くを債券で積み立てるという、教科書に載りそうなほど「お利口」な運用を続けてきたが、最近はこの愚直な習慣を維持すべきか、深刻に迷っている。
理由は単純だ。毎日コツコツと資金を投じているにもかかわらず、評価額が日々、着実に削られているからだ。私の資産を安定させるために招き入れたはずの守護神が、今や最大の懸念材料と化している。
原因は、私の頭脳が冷徹に理解している。米国の長期金利上昇だ。金利が上がれば債券価格が下がる。この逃れようのない数学的法則の前に、私の微々たる積立額など何ら抵抗の術を持たない。
そして、私をさらに迷わせる不都合な真実がもう一つある。長期的に見れば、株式のトータルリターンが債券を凌駕するという、残酷なまでの統計的事実だ。
積立投資を始めた当初の私は、この単純な力関係を真には理解していなかったらしい。資産の乱高下を抑えるためのバランサーとして期待していた債券が、今やパフォーマンスの足を引っ張る邪魔者に成り下がっている。
安定という幻想を買い続けるべきか、それともこの非効率な慣習を切り捨てるべきか。合理的な投資家を自称する私にとって、この選択は避けて通れない試練のようだ。
無職という収入の断絶を前に、私の資産構成はこれほどまでに揺らいでいる。さて、どうしたものか。