期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

【非合理的トレードの奇跡】やってはいけない例







📈「なんとなく」がもたらした枚数増という名の幸運

ご無沙汰していた。前回、「なんとなく」市場の過熱を嫌って売却したVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)だが、再び購入した。

この売買に「意味があるのか」という問いに対し、合理的投資家として答えるなら、その場限りの感情と衝動に基づく取引に、本質的な意味など存在しない。これは、規律の欠如を示すだけだ。

「偶然の成功」という名の最悪の教訓

しかし、特筆すべき結果がある。

高値で売却し、安値で再購入できた結果、手持ちのVTIは175口から182口へと増加した。

これは、「非合理的な行動が、一時的に合理的な結果をもたらした」という、投資家にとって最も危険なパターンである。この「なんとなくの成功」は、衝動的な取引癖をさらに強化するという、最悪の教訓を与えてしまった。

本来、市場のタイミングを計るような取引は、手数料と税金、そして何より「精神的なコスト」を発生させる非効率な行為だ。それを承知の上で、枚数を増やせたから「まぁいっか」と結論づける態度は、シニカルで潔い。

結果として、市場の効率を信じてバイ&ホールドを続ける優等生たちを尻目に、枚数を増やすという実利を得た。

結論

この一連の取引は、投資の教科書では「やってはいけない例」として掲載されるべきものだ。

にもかかわらず、手持ち枚数を増やすという実利を得た事実は、「理屈より結果」という、資本主義の冷徹な真実を体現している。