期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

2026年金相場暴落の真相|CME証拠金引き上げで翻弄される新春マーケット

2026年新春、金価格急落の始まり

2026年1月1日

新年、明けましておめでとう。

世間がおせちの栗きんとんに心を躍らせている間に、貴金属市場では一足早く、欲に目が眩んでしまった人々の切ない叫びが新春の空に響き渡ったようだ。

つい数日前、1グラム25,000円超えに金は不滅だと期待を寄せていた人々は、今や含み損という名の重すぎるお年玉に困り果てている。実に人間味溢れる幕開けだ。合理的投資家なら、こたつでみかんを剥きながら、彼らの戸惑いを遠巻きに眺めていればいい。今回の暴落は、市場のルールを握る元締めが用意した、少し意地の悪いギフトのようなものなのだから。

1. 真犯人はCME:証拠金引き上げで強制退場

12月29日、CMEが証拠金を大幅に引き上げた。ただ、それだけのことだ。しかし、この一振りが強欲に溺れた投資家たちの無責任なフルスイングを強制終了させた。

祝儀袋に現金を詰め込みすぎた人々は、追加の現金を積むか、静かにバットを置くかの二択を迫られ、当然のように強制退場を選んでいった。結果、NY金先物は垂直落下。2026年の初日の出は、彼らには少し眩しすぎるものとなったようだ。

特に、あの逆神、岐阜氏のエピソードは、新春の喜劇として後世に語り継ぐべきだろう。夜中にパニックで両建てし、最後はスピード注文の便利さに翻弄されて全損。便利すぎる道具が、時として人をいかに脆くさせるか。実に見事な教訓だ。彼のような愛すべき道化が最前線で踊ってくれる限り、私の2026年も退屈せずに済みそうだ。

2. 2025年の金上昇との比較:エベレストで迷子になる投機家

2025年の金は年初から60%以上も上昇した。今回の調整など、エベレストの頂上付近で滑って騒いでいる程度の話だ。地上(一年前)から見れば、彼らはまだ十分に雲の上にいるというのに、実に騒々しい。

……と言いつつ、私もまた、その雲の上で足を滑らせないよう、必死にキーボードを叩いて私は合理的だと自分に言い聞かせている一人に過ぎないのだが。同じ穴のムジナ、あるいは同じ高さの崖っぷちだ。

3. 合理的投資家の新春戦略:NISAで淡々と積立

私のNISA戦略は、そんな喧騒を賢明に見守るふりをしながら、淡々と遂行される。2026年も、執念深くも滑稽な作業を継続するのみだ。

30日には基準価額が一日で1,200円以上も急降下したが、私にとってはありがたいお年玉セールに過ぎない。価格が下がれば、同じ金額で買える量が増える。ただの算数だ。しかし、その算数を心の支えにして震えを止めようとしているあたり、私も相当に救いようがないアホの一人である。

岐阜氏がスピード注文の闇に消え、投機家たちが絶叫する横で、私は彼らが手放した黄金の欠片をせっせと拾い集める。新春のゴミ拾い、あるいは墓荒らし。それが2026年、私の最初の仕事だ。

4. 結論:市場の波に翻弄されない日常投資

下落理由を分析して心を落ち着かせるのは、他の方々に任せておけばいい。プロはルールが変わったことを確認し、ただそれを受け入れる。そして、自分がいかに市場の波に翻弄される小さな存在であるかを自覚しながら、また明日も決まった金額を市場に放り込むのだ。

2026年も、逆神の便りを穏やかに、かつ明日は我が身という恐怖と共に待ちながら、積立という名の日常を継続する。そこに高尚な哲学などない。あるのは、毎日積み上がる数字と、自分がいかにこの不条理なゲームを愛しているかという、冷めた確信だけだ。