期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

お年玉で削られた正月に米国株が急騰した話|S&P500・PLTR・MU年始相場の振り返り【2026年】

実家という名の聖域で、親戚の子供たちにお年玉という名の、私の通帳を削り取る新春の儀式を無事に終えてきた。

子供たちの純粋な笑顔の数と、私の預金残高が驚くほど正確に反比例するという物理法則を身をもって証明した後、命からがら自宅に戻った。我が子の歯を磨き、洗濯機を回し、ようやく嵐のような彼らを布団に放り込む。さっきまでの喧騒が嘘のような静寂の中で、私はPCを開き、ブルーライトを浴びて傷ついた心を癒やすことにした。

画面の中では、2026年の米国市場がご祝儀相場の真っ最中だ。S&P500・パランティア(PLTR)・マイクロン(MU)が揃って上昇し、私の財布は正反対の動きをしていた。

お年玉で削られた数時間、半導体は静かに計算を続けていた

私が実家の古い座布団の上で、親戚の終わりのない世間話に適当な相槌を打っていた数時間の間に、世界はすっかり強気になっていたらしい。ダウもS&P500も、そして私の唯一の希望であるナスダック先物も、揃って目に赤色に輝いている。

特にパランティア(PLTR)やマイクロン(MU)の伸びは目覚ましい。私が数万円という、一晩の夢としてはあまりに高額な出費に、これは来世への投資だと言い聞かせながら震えていた間に、市場のシリコンたちは勝手に私の数ヶ月分の労働価値を増殖させていた。人間が愛想を振りまくより、半導体が静かに計算しているほうがよほど生産的だという事実に、乾いた笑いが出る。

お年玉で削られた穴を、MUが埋めてくれていた。感情的には複雑だが、財布的には助かった。

米国株が急騰した理由:家具関税延期と、奥歯との死闘のスケール差

市場が好調な理由は、トランプ政権による家具関税の延期だという。世界を動かす数兆ドルのマネーが、椅子の値段一つでこれほどまでに右往左往する。

2026年年始の米国株急騰の背景

  • トランプ政権による家具関税の発動延期で貿易摩擦懸念が後退
  • 半導体・AI関連銘柄(PLTR・MU・NVDA)が主導する形でナスダックが上昇
  • PMI製造業指数など経済指標も底堅く、リセッション懸念が和らいだ

その一方で、私はついさっきまで我が子の磨き残した奥歯——それも一番厄介な場所——と死闘を繰り広げ、今は洗濯機の脱水が終わるのを全裸で待つ賢者のような心持ちで待っている。このスケールの差に、なんとも言えない愛おしい滑稽さを感じずにはいられない。

PMI製造業指数がどうだのと、専門家たちはもっともらしい言葉で未来を予言しているが、彼らだって明日の昼飯に何が必要かさえ分かっていないはずだ。 明日の朝、この赤色の数字が緑の森に変わっていたとしても、私はまた同じように洗濯物を干し、昨日と同じようにおにぎりを握る。世界がどうなろうと、私のルーチンは揺るがない。

エヌビディア(NVDA)チャートを見て思う:AIが人類を超えても洗濯物は残る

エヌビディア(NVDA)のチャートを見つめながら思う。AIが人類の知性を超えるシンギュラリティが来ようとも、濡れた重い洗濯物を一つひとつハンガーにかける際の手首の絶妙な角度を、AIが理解してくれる日はまだ遠そうだ。私のささやかな苦労は、まだテクノロジーには奪われないらしい。

洗濯機が止まった。画面の中の数兆ドルの狂騒を閉じ、私は現実の湿った靴下たちの救出に向かう。ロンドンのFTSEが10,000ポイントを超えたという偉業も、部屋の片隅で出番を待つ物干しラックの、どこか寂しげな佇まいには敵わない。

【まとめ】2026年年始の米国株ご祝儀相場と私の正月

  • トランプ政権の家具関税延期を契機に、S&P500・ナスダックが年始から上昇
  • パランティア(PLTR)・マイクロン(MU)など半導体・AI銘柄が特に好調
  • お年玉で削られた財布を、保有株の含み益がほんの少し補填してくれた
  • 市場がどう動こうと、洗濯物を干す手首の角度はAIに奪われていない

明日の朝、目覚めた時のポートフォリオが、せめて親戚の子供たちに配ったあの数万円の祝儀袋の穴を、ほんの少し……そう、子供たちが買ったチョコ菓子くらいの金額だけでも埋めてくれていることを、静かに祈ることにしよう。