私は配偶者の扶養という名の、強固な防壁の内側に身を置いている。
今年の戦績は、譲渡益約294万円、配当金23万円。投資家としてこれ自体は悪くない。だが、特定口座という名の収奪システムによって、すでに約64万円もの大金が、私の許可なく国家の金庫へと吸い上げられている。
この先払いを放置するのは、投資家として著しく合理性に欠ける行為だ。特に配当税の45,333円。これを国家への無償の寄付として処理するには、私はあまりに理性的すぎる。

2025年度 損益および所得税・住民税の納税概況
■ 譲渡益合計:2,946,441円
(源泉徴収税額:598,525円)
【処理戦略:申告不要制度を選択】
配偶者の扶養(社会保険および税制面)を維持するための護衛費用として、この約60万円は潔く上納する。合計所得金額を膨らませて防壁を崩す愚は犯さない。合理的な撤退もまた、戦術の一部だ。
■ 配当金合計:223,387円
(源泉徴収税額:45,333円)
【処理戦略:総合課税による還付申告】
所得税率0パーセントの特権をフルに行使し、国家の金庫から直接奪還を試みる。1円の端数すら、国家に預けておく理由は私にはない。
ステルス還付戦略:扶養を外さず所得税を取り戻す手口
今回の作戦の急所は、「配当所得のみを総合課税で申告する」点にある。
所得が配当のみであり、かつ基礎控除(私のケースでは58万円の枠を意識)以下の所得状況であれば、源泉徴収された所得税分は全額還付の対象となる。譲渡益をあえて申告しないのは、合計所得金額を一定ライン以下に抑え、扶養という名の安全地帯を死守するためだ。
また、この国家による不当な収奪は、子供の口座においても同様に発生している。
親権者として、そして一族の資産を預かる鯨として、子供の口座分についても同様に還付申告という名の奪還作戦を遂行する。家族総出でルールの隙間を突き、掠め取られた果実を還流させる。これこそが、資本主義の海を生き抜くための、最も実践的な英才教育ではないだろうか。
総評:4万円の還付金という名の勝利の美酒
自己言及的に言わせてもらえば、4,000万円もの資産を持ちながら、数万円の税金を取り戻すために必死にe-Taxと格闘する私の姿は、大衆の目には滑稽に映るだろう。だが、大衆は税金を取り戻す術を知らずに搾取されるが、我々投資家は、税金を「ルールに従って精算すべきコスト」と解釈する。
譲渡益税の60万円をシステム維持費として支払い、一方で配当税を執念深く取り戻す。このバランス感覚こそが、感情を排した合理的な投資家の真骨頂と言える。特定の企業を応援するのでも蔑むのでもなく、提示されたルールを冷徹に利用し尽くす。
自宅のこたつで、e-Taxの送信ボタンをクリックし、還付請求という名の利益確定を行うその瞬間、私は国家という巨大なシステムに対し、静かな、しかし確実な勝利を収めるのだ。