期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

挑戦:SPDRと国内ETFの東証進出

State Street Investment Management 東京証券取引所 上場通知授与式 油絵風画像

State Street Investment Managementの上場記念式典の様子(油絵風イラスト)

新NISAの荒波に揉まれ、ポートフォリオの微増に一喜一憂しては自己嫌悪に陥る。そんな日々を過ごす私だが、前回のブログで449Aについて調べていたところ、面白い事実がわかった。

前回のブログはこちら↓

実はSPDR(スパイダー)を擁するステート・ストリート、昨年11月に一挙5銘柄もの国内籍ETFを東証に投入していたのだ。1993年に世界初のETFを産み落としたETF界の創世神が、わざわざ日本の湿り気のある市場に本腰を入れてきた理由を、少し斜めから眺めてみよう。

 

なぜ今、スパイダーは日本に「本気」を出したのか

公式の綺麗なリリースを私なりに翻訳すると、結局はこういうことだ。

  • 「新NISA」という名の巨大な獲物を狩るため
    2024年から始まった新NISAブーム。日本人が「貯蓄から投資へ」と一斉に走り出した姿は、彼らには絶好の狩場に見えたに違いない。わざわざ国内籍を作ったのは、我々という名のお得意様をガチで囲い込むための、極めて冷徹で合理的な判断だ。
  • 「価格破壊」という名の、競合への宣戦布告
    S&P500連動(449A)の信託報酬、年0.0275%(税抜)。この数字、もはや運用会社がボランティア団体に転向したのかと疑いたくなるレベルだ。競合他社に対し「格の違いを見せてやるから、震えて眠れ」という無言のプレッシャーを叩きつけてきたわけだ。
  • 金(ゴールド)で不安を煽るタイミングの妙
    不確実性が増す世の中で、キラキラと輝く金をポートフォリオに混ぜたいという我々の弱みに付け……いや、ニーズを的確に突いてきた。低コストな金ETF(447A)をこのタイミングで持ってくるあたり、マーケティングの嗅覚が鋭すぎて恐ろしい。

注目すべき5銘柄:私のポートフォリオに居場所はあるか?

東証のセレモニーで、ステート・ストリートの重役たちが景気良く鐘を鳴らした瞬間、私の財布も呼応して鳴り響いた。上場から約3ヶ月、精鋭たちの現状がこれだ。

銘柄コード 名称 私の(勝手な)評価
447A ゴールド ETF(ヘッジなし) 「有事の金」。財布の中身は軽くなっても、資産だけは重厚感を保ちたいという見栄。
448A ゴールド ETF(ヘッジあり) 金も為替も……と欲張ると、コスト計算で知恵熱が出る。
449A S&P500® ETF(ヘッジなし) 王道。信託報酬が安すぎて、逆にどこで利益を取っているのか裏を勘繰りたくなる。
450A S&P500® ETF(ヘッジあり) 為替の乱高下に怯えて、夜な夜なチャートを確認する不毛な時間を減らしたい人向け。
451A S&P500® 高配当株 ETF 利回り4%超(上場時)の誘惑。入金される配当金という名の精神安定剤。

個人的には、449Aの圧倒的なコスト安には「とりあえずこれを持っておけば、コスト負けすることはない」という安心感がある。もっとも、私の買うタイミングの悪さがコスト差以上にパフォーマンスを落とす可能性については、今は考えないことにしている。

まとめ:選択肢が増えるのは良いことだ、選ぶ苦労を除けば

ステート・ストリートの本格参入により、東証のETF市場はさらに激化するだろう。ブラックロック(iシェアーズ)などとのコスト競争が激化するのは、我々投資家にとっては漁夫の利でしかない。

どれが良いのかと聞かれれば、自分のリスク許容度と相談してくれと言うしかないが、このスパイダー軍団が有力な選択肢になることは間違いなだろう。私も、自分のポートフォリオの片隅に彼らを招き入れるかどうか、画面の前で数時間悩むという非合理的な時間の浪費を、今夜も楽しむつもりだ。

 

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