
バンガードがまたしても、我々投資家から利益をむしり取る機会を自らドブに捨てた。
2026年2月2日(米国時間)、バンガードは53本のファンド(84のシェアクラス)の経費率を引き下げた。
VYM・VYMI・VUG・VTVなど主要ETFも対象となっている。
今回の引き下げにより、投資家が2026年に節約できる金額は約2億5,000万ドル。
2025年の大規模引き下げと合わせると、過去1年間で5億ドル以上のコスト削減になる。
もはや手数料を下げないと死ぬ呪いにでもかかっているのではないか。最新のコスト破壊の実態をまとめたぞ。
2026年版:バンガードETF経費率引き下げ一覧
今回、特にお仕置きを受けた人気ETFたちは以下の通りだ。すでに低すぎて、もはや小数点以下のゼロを数えるのが面倒なレベルに達しているな。
特にVYMIは0.1%の大幅削減。今回最大のインパクトと言っていい。
| Ticker | ETF名 | 旧経費率 | 新経費率 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| VUG |
グロース/Vanguard Growth ETF |
0.04% | 0.03% | コーヒー1杯分すら払わせない気か |
| VTV | バリュー/Vanguard Value ETF | 0.04% | 0.03% | バリューを追求しすぎて自分を削り始めた |
| VYM | 高配当株式/Vanguard High Dividend Yield ETF | 0.06% | 0.04% | 高配当好きの心を掴んで離さない魔改造 |
| VIG | 増配株式/Vanguard Dividend Appreciation ETF | 0.05% | 0.04% | 手数料の減配スピードも一流 |
| VWO | 新興国株式/Vanguard FTSE Emerging Markets ETF | 0.08% | 0.06% | 新興国のリスクをコストで相殺するスタイル |
| VYMI | 国際高配当株式ETF/Vanguard International High Dividend Yield ETF | 0.17% | 0.07% | 驚異の0.1%削減。今回の目玉商品だな |
経費率0.01%の差は意味があるのか?
例えば100万円投資している場合。
0.04% → 年間400円
0.03% → 年間300円
差額は100円。この100円の差で牛丼のトッピングが増やせるわけでもないし、私の人生が劇的に輝くわけでもないのが悲しいところだ。
これは投資効率の改善というより、バンガードによる競合他社への無言の圧力だ。競合他社が「業界最安級です!」と胸を張った瞬間に、バンガードが0.01%に下げてくる。他社の経営陣からすれば、これほど嫌な隣人はいないだろうな。
だが、これが20年・30年と続いたとき、複利の差になる。
投資の世界では「小さい差」こそが最終的な差を生む。そう信じて、我々は黙ってホールドするわけだ。
不動の王者(VOO/VTI)との比較
今回の改定で、一部のスタイル別ETFがVOO(S&P 500)のコストに追いつき、あるいは追い越そうとしているぞ。
| カテゴリ | Ticker | 経費率(新) | 立ち位置 |
|---|---|---|---|
| 不動の王者/S&P500 | VOO / VTI | 0.03% | 盤石の低コスト。これ以上下げるには逆にお金を配るしかないレベルだ。 |
| 今回の刺客/グロース・バリュー | VUG / VTV | 0.03% | ついにVOOと同じ土俵に。成長株も割安株も、コスト面では等しく平等になったな。 |
| 高配当 | VYM / VIG | 0.04% | 高配当系でこの数字は異常。他社の戦略をコストの暴力でなぎ倒しにきている。 |
| 国際高配当 | VYMI | 0.07% | かつての0.17%から大幅減。国際分散投資のコストが高いという言い訳を封じ込めたな。 |
ついにグロース・バリュー系がVOOと同水準。
ここまでくると、コストを理由に商品を選別する時代は終わりに近い。
我々にできることは放置
全体の資産加重平均経費率は0.06%。ここまでくると、コストを気にしてあれこれ乗り換える時間のほうがコストだ。
0.01%下がったから追加投資だ!と鼻息を荒くするのも一興だが、結局のところ、バンガードが勝手に身を削ってくれている間、我々はただ画面を閉じ、自分の人生を楽しむのが最も合理的な判断と言える。
投資家はただホールドするだけでいい。浮いた100円でコーヒーでも飲みながら。
詳細なコスト削減の全貌を見たい物好きな人は、公式のPDFを眺めてニヤニヤするといいだろう。
公式資料
詳細はバンガード公式PDFを参照。