期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

GO(581A)IPO落選|SpaceXを調べてたら気づいたらタクシーに落とされた話【2026年6月】

SpaceXの上場情報を調べていたら、なぜかタクシー配車アプリのIPOに申し込んでいた。

宇宙から地上へ、距離にして約408km。人類の夢から日常の移動手段へのトランジットが、私のブラウザ上では一瞬で完了した。

これがGO(581A)のIPO申し込み体験記だ。

SpaceXのIPO情報を調べていたらGO(581A)のIPOに申し込んでいた体験記。宇宙から地上へ一瞬でトランジットする様子をイラストで表現

GO(581A)IPOとは?タクシー配車アプリの上場

GOは日本最大級のタクシー配車アプリを運営する会社だ。

DeNAと日本交通が共同設立したGO株式会社(旧社名:Mobility Technologies)が母体で、2026年6月16日に東証グロース市場へ上場する。証券コードは581A。

東京に出張する知人が便利だと口にするのをよく聞くし、テレビCMも頻繁に流れている。しかし、こちらは完全なる車社会を生きる地方民だ。タクシーを呼ぶ機会など皆無に等しい。

私自身はアプリを入れていたか?試しにスマホで「GO」と検索してみたところ、ヒットしたのは「gogo.gs(ガソリン価格比較アプリ)」だけだった。

GOの株主になろうとしている人間が、そのGOアプリすら入れていなかった。合理的である。
GO(581A)基本情報
・会社名:GO株式会社
・証券コード:581A(東証グロース)
・主幹事:野村証券
・公開価格:2,400円(仮条件上限で決定)
・申し込み単位:100株
・抽選結果:落選(6/8発表)
・上場日:2026年6月16日(月)
・IPO評価(出典:やさしいIPO):成長性◎、話題性◎、割安性△、総合C

GO(581A)IPOスケジュール一覧

日程 内容
6/2(月)〜6/5(木)11:00 ブックビルディング(BB)期間
6/8(月) 売出価格決定日(抽選日)
6/8(月)18:00〜 抽選結果発表
6/9(火)0:00〜 購入意思表示期間開始
6/11(水)12:00 購入意思表示期限
6/16(月) 上場日

なぜ申し込んだのか?正直に言うと衝動だ

きっかけはSpaceXのIPOだった。SBI証券初!米国株式のIPO株の購入ができるという情報は知っていた。そろそろ詳細なスケジュールや申込方法が出ているかもしれないと、SBI証券のIPOページを確認しに行ったのだ。

本命はあくまでSpaceXだ。イーロン・マスクが率いる宇宙開発企業の上場など、一生に一度あるかないかの話である。申し込み手順や公開価格についてはスペースX IPO(SPCX)の買い方|SBI証券の申込手順まとめに書いた。ちなみにSpaceXがNASDAQ100に組み込まれる可能性については、NASDAQ100の新ルール変更の記事でも触れている。

しかし、SpaceXの詳細はまだ出ていなかった。その代わりに目に飛び込んできたのが、「GO」だった。

CMでよく見かけるタクシー配車アプリだ、と思った。気がつけばマウスをクリックし、申し込んでいた。

宇宙へ行くつもりが、気づいたら地上のタクシーに乗っていた。投資判断のフローチャートとしては相当にシンプルだが、私のIPO参加動機はだいたいこの程度の解像度で動いている。

GO(581A)の幹事証券会社と申し込み方法

SBI証券のGO(581A)IPOブックビルディング申込画面。200株・ストライクプライス・IPOポイント7P使用で申し込み済みの状態

 

IPOの当選確率は、どの証券会社から申し込むかで変わる。主幹事は配分株数が最も多いため当選確率が高く、幹事と続くにつれて配分数が少なくなる傾向だ。

証券会社 区分 事前入金 備考
野村証券 主幹事 必要 配分最多・当選確率最高
SBI証券 幹事 不要 IPOポイント制度あり
SMBC日興証券 幹事 必要
岩井コスモ証券 幹事 必要
三菱UFJ eスマート証券 幹事 不要
DMM株 幹事 不要

今回はSBI証券から申し込んだ。主幹事の野村証券に口座を持たない私にとっての現実的な選択肢だ。

申し込み自体は簡単で、ログイン後に「IPO・PO」メニューから対象銘柄を選び、申し込み株数と価格を入力するだけ。SBI証券のIPOは事前入金不要なのがありがたい。生活防衛資金や米国株用のプール資金を、わざわざ移動させて拘束される手間がない。ノーリスクで抽選に参加できる大きなメリットだ。

今回は200株・ストライクプライスで申し込んだ。仮条件は2,350〜2,400円なので、当選した場合は最大240,000円の資金が必要になる計算だ。そして今回、なけなしのIPOポイントを7P消費してしまった。

ストライクプライスとは?
IPOのブックビルディングで「仮条件の上限価格で購入する」と意思表示する方法。価格を渋って下限付近で入れると、公開価格が上限に決まったとき申し込みが失効するリスクがある。ストライクプライスで入れておくと失効を防げる。SBI証券は事前入金不要でBBに参加できるため、当選するまで資金は拘束されない。
複数口座から申し込める?
同一人物が複数の証券会社から申し込むことは問題ない。口座を持っている幹事証券すべてから申し込んで当選確率を上げるのが定石だ。

総合評価Cでも申し込む理由とは?

やさしいIPOの総合評価はCだ。これを見てやめておこうと思う人と話題性があるなら入れておくかと思う人に分かれるが、私は後者だった。

やさしいIPOによるGO(581A)の評価は以下のとおりだ。

(出典:やさしいIPO「GO(581A)のIPO情報」
成長性:◎ 話題性:◎ 割安性:△ 総合評価:C
評価項目 評価 コメント
成長性 タクシーDX・MaaS市場の拡大
話題性 CM認知度・DeNA×日本交通の話題性
割安性 国内市場限定・成長天井の懸念
総合評価 C 初値期待はあるが長期は要注意

評価Cの主な理由は割安性の低さだろう。タクシー業界自体の成長天井が見えており、競合にはUberという巨人もいる。

それでも話題性と成長性は二重丸がついており、上場直後の初値買いが集まりやすいタイプと言える。

IPO投資はセカンダリーで急落するケースも多い。初値売りが基本戦略で、長期保有前提で参加するものではない点は念頭に置いておきたい。公開価格割れのリスクもゼロではない。

GO社の事業内容と上場の背景

GOはタクシー配車に特化したプラットフォームを運営しており、国内の加盟タクシー台数は業界最大規模だ。

DeNAと日本交通の合弁という出自から、テクノロジーと泥臭いタクシー業界の実態、その両面に強みを持つ。

タクシー業界はドライバー不足という構造的な問題を抱えており、配車効率の向上は業界全体の課題だ。アプリの普及で稼働率が上がり、ドライバーの収入と乗客の利便性が同時に改善するモデルは、社会インフラとしての文脈で語られやすい。

ただし、収益の大部分を国内タクシー市場に依存しており、市場規模の限界と少子化による利用者減少リスクは無視できない。

抽選結果:落選。ポイントだけが旅立った

6月8日(月)18時、抽選結果が出た。

SBI証券のGO(581A)IPO抽選結果画面。落選と表示されている

落選だった。

公開価格は仮条件上限の2,400円に決定。100株あたり24万円の資金が必要だったわけだが、その心配は無用だった。資金は1円も動かず、消えたのはIPOポイント7Pだけという、実にすっきりした結末である。

アプリも入れていない。東京にも行かない。そして当選もしない。GOとの関係は完全にノーコンタクトで完結した。

上場日は6/16。初値については上場後にこの記事へ追記する予定だ。当選者が初値でどれだけ儲けたかを、対岸から眺める作業になる。

なお、落選したことで6月の6月ポートフォリオへの影響はなくなった。最大24万円の一時拘束も回避された。不幸中の幸い、というやつだ。

東京に行く機会もほぼなく、アプリも入れておらず、総合評価Cのタクシー株にIPOポイントまで投入して落選した。私の投資行動の一貫性のなさは、もはや個性として昇華されつつある。
まとめ:GO(581A)IPO結果と申し込みのポイント
  • GOは東証グロース上場のタクシー配車アプリ運営会社(証券コード581A)、上場日は6/16
  • 公開価格は仮条件上限の2,400円で決定。抽選結果は落選
  • 主幹事は野村証券。SBI証券・SMBC日興証券など複数が幹事に入っている
  • やさしいIPO評価は総合C。話題性と成長性は◎、割安性は△
  • SBI証券は事前入金不要でブックビルディング参加が可能。ストライクプライスで失効リスクを回避できる
  • 初値売り前提が基本戦略。公開価格割れのリスクもゼロではない
  • 初値は上場後にこの記事へ追記予定