期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

【2026年4月】旧ジュニアNISAをS&P500で5年運用した結果|評価額600万円・利回り+99%

旧ジュニアNISAでS&P500に5年間積み立てた結果、2026年4月時点で評価額が600万円を超えた。投資元本は約305万円、評価損益率は+99.03%——5年間でほぼ2倍だ。

気がつけば、我が子も5歳になっていた。

毎日泥だらけで遊び回り、おもちゃのブロックを積んでは崩し、食事のたびに床を惨状にする。それが彼の主な業務だ。労働生産性は限りなくゼロに近い。親から見れば、幼児の行動ほど非合理でバグだらけのアルゴリズムはない。

しかし、資本主義というシステムは、時に残酷なまでに別次元の合理性を見せつけてくる。

旧ジュニアNISAで児童手当やお年玉、出産祝いをS&P500へ5年間積み立てた結果、2026年4月時点で評価額は600万円を超えた。元本はいくらだったのか。なぜここまで増えたのか。実際の運用実績、保有商品の内訳、今後の方針までリアルな数字で公開する。

私は米国株インデックス投資の徹底的な信奉者だ。子どもの誕生直後から、彼名義の証券口座を開設した。出産祝い、毎年のお年玉、そして行政から自動的に振り込まれる児童手当。それらすべてのキャッシュフローを1円も無駄にせず、機械的にS&P500連動の投資信託へ振り込み続けてきた。

あれから5年。育児(今は3歳児も加わり家の中は常にカオス)と家事、最近はDIYに夢中になっていたせいで、子どもの口座残高をしばらく確認していなかった。今日、久しぶりにSBI証券の画面を開き、子どもの口座にログインした瞬間、私は完全にフリーズした。再起動に数秒かかったほどだ。

旧ジュニアNISAの5年間の運用実績を示すアイキャッチ画像。ブロックで遊ぶ子どもの横に、6,089,037円 (+99.03%) に達した運用資産の推移を描いた、右肩上がりの黄金のグラフが描かれている。

旧ジュニアNISA×S&P500の5年間。泥だらけの日常の裏で、複利という名のアルゴリズムが叩き出した驚異の運用実績。

旧ジュニアNISA 運用実績|5年積立の現在残高(2026年4月21日時点)

以下が2026年4月21日11時30分時点のSBI証券・子ども名義口座(旧ジュニアNISA)のサマリーだ。投資元本は約305万円、現在残高は600万円超。5年間でほぼ2倍という結果になった。投資信託だけでも評価損益率は+101.80%に達している。

項目 金額
資産残高 6,089,037円
評価損益 +3,029,796円
評価損益率 +99.03%

保有商品の内訳|投資信託が資産の96%超を占める構成

商品 評価額 評価損益 評価損益率
国内株式(現物)西松屋チェーン(7545)100株 207,300円 +68,200円 +49.02%
投資信託(合計) 5,870,266円 +2,961,457円 +101.80%
合計 6,089,037円 +3,029,796円 +99.03%

SBI証券の資産構成比率を示す円グラフ。大部分を占める黄緑色の「投資信託」と、ごく一部の青色の「国内株式(現物)」で構成されており、インデックス投資に特化したポートフォリオが示されている。

資産構成比率:ほぼ投資信託一本足打法。国内株式は、子どもの服を調達するための西松屋チェーンのみという、極めて割り切った構成だ。

投資信託 全保有ファンド一覧

総合口座(特定預り)

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):623,171円(+109,715円)
  • eMAXIS Slim 全世界株式:11,736円(+975円)
  • SBI・S・米国高配当株式ファンド:227,714円(+30,574円)

ジュニアNISA口座(継続NISA・旧NISA預り)

  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 合計:4,991,042円(+2,815,488円)

※証券会社の表示上、非課税期間終了後に管理区分が分かれて表示されている。

旧ジュニアNISAの非課税枠を活用し、米国の主要企業500社に資金を投下し続けた結果がこの数字だ。西松屋チェーン(国内株式)も含め、全体として投資信託が資産の96%以上を占めている。

ポートフォリオの隅に鎮座する西松屋の100株は、優待券で彼の泥だらけになる服を調達するための、泥臭いリスクヘッジだ。

旧ジュニアNISA+S&P500が5年で2倍超えになった3つの理由

① 引き出しにくい制度設計が、長期投資に向いていた

旧ジュニアNISAは途中で自由に使いづらい制度だった。この制約が結果的に狼狽売りを防ぎ、コロナショック時も淡々と積み立てを継続できた。

② 円安による為替ブースト効果

為替ヘッジなしの米国株ファンドは、株価上昇に加えて円安の恩恵も受けた。円換算の評価額が大きく押し上げられた要因の一つだ。

③ 児童手当・お年玉など臨時収入を全額投資した

出産祝い、お年玉、児童手当という定期・不定期の資金を使わず、そのまま投資へ回したことが大きい。まとまった入金が複利の土台になった。

今後の運用方針|旧ジュニアNISAはどうする?

何もしない。これが今の結論だ。旧ジュニアNISAで投資した資金は、子どもが18歳になるまで非課税で保有を継続できる。この600万円は、S&P500という巨大な船に乗せたまま、時間を味方につけたい。

13年後、息子が18歳になる頃。この資産が1,000万円、あるいはそれ以上に育っている可能性もある。息子よ。親としてできる最も合理的なプレゼントは、複利が働く箱を用意し、そこへ入金を続けたことかもしれない。

今日は彼の大好きなオムライスを大量に作って、資本家へのささやかな敬意を表すことにしよう。

よくある質問(FAQ)

旧ジュニアNISAはいつまで非課税で運用できますか?

旧ジュニアNISAは新規投資が2023年末で終了しているが、子どもが18歳になるまで非課税のまま保有を継続できる。途中で払い出しを行うと課税対象になる場合があるため注意が必要だ。

旧ジュニアNISAの資金はいつ引き出せますか?

原則として子どもが18歳になった年の3月31日以降に払い出しができる。それ以前に引き出す場合は過去の利益に対して課税が発生する可能性がある。2024年以降は制度変更により柔軟化されているが、証券会社への確認を推奨する。

児童手当を投資に回してもいいですか?

将来の教育費として運用する考え方はある。ただし生活防衛資金を確保したうえで判断したい。児童手当は2024年から拡充されており、毎月の入金額も増えている。

旧ジュニアNISAと新NISAは併用できますか?

旧ジュニアNISAは子ども名義の口座、新NISAは親名義の口座だ。別々の制度のため、親自身が新NISAを活用しながら、子どもの旧ジュニアNISAをそのまま非課税で保有継続することは問題ない。

S&P500への投資で為替リスクはありますか?

ある。円安局面では円換算の評価額が膨らむが、円高に転じれば目減りする。長期投資では株価上昇が為替変動を上回ることが多いとされているが、為替ヘッジなしのファンドである点は把握しておく必要がある。

あとがき:

18年後、彼がこの資産を手にしたとき、それを元手にさらなる複利の波に乗るのか、あるいは一瞬で溶かして非合理の極みを見せつけてくれるのか。どちらにせよ、その時の私の仕事は、隣で静かに冷めたコーヒーを飲みながら、彼の自己責任を眺めることだけだ。資本主義の洗礼は、親の説教よりも雄弁に真実を語るだろうから。