「Roundhill Memory ETF(DRAM)を買いたいのに、証券会社で検索しても出てこない」――そういう時代は、2026年6月8日に完全に終わった。
楽天証券・マネックス証券まで含め、主要ネット証券が軒並み解禁された。
結論から言う。DRAM ETFは2026年6月8日時点で、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・moomoo証券・ウィブル証券の計6社で購入可能だ。
うちの証券会社では買えないという言い訳が通用するのは、もはや中小の専門証券を使っているケースくらいだ。
主要ネット証券という括りでは、全社が出揃った。どこで買えるのか、各社の購入手順と注意点を整理する。
- Roundhill Memory ETF(DRAM)とは?
- DRAM ETFのポートフォリオ構成はどうなっているのか?
- DRAM ETFはどこで買える?日本の証券会社の対応状況【2026年6月更新】
- なぜ証券会社によってDRAM ETFの解禁タイミングが違うのか?
- DRAM ETFを買う前に知っておくべきリスクとは?
- 日本から買えるメモリ株の代替手段とは?DRAM ETFとMUを比較する

Roundhill Memory ETF(DRAM)とは?
DRAMは、米国の資産運用会社Roundhill Investmentsが2026年4月2日に設定した、世界初のメモリ半導体特化型ETFだ。
ティッカーは一切の捻りを放棄した直球勝負、そのまま「DRAM」。
上場先はCboe BZX取引所(米国)で、経費率は年0.65%。このETFが急に話題になっている理由は単純で、2026年5月中旬時点でAUMが約100億ドル超に膨らんだ、史上最速レベルでマネーを吸い込んでいる化け物ETFだからだ。
メモリチップ市場がAI需要によるスーパーサイクル入りを迎えるなか、サムスン・SKハイニックス・マイクロンに一括で乗れる手段として注目されている。
設定からわずか6週間でここまで膨らむとは、Roundhillの中の人も驚いているに違いない。
DRAM ETFの信託報酬(経費率)はいくらか?
年0.65%だ。テーマ型ETFとしては標準的な水準だが、VOO(0.03%)やeMAXIS Slim S&P500(0.09%程度)と比べると約7〜20倍のコストがかかる。メモリ特化という尖ったテーマに対する尖り税と思えば納得できなくもないが、長期保有するほどコスト差は拡大する。短期〜中期のテーマ投資として割り切るのが合理的な向き合い方だ。
Dynamic Random-Access Memoryの略で、PCやサーバーに搭載される主記憶装置の基幹技術。AIの学習・推論にはHBM(高帯域幅メモリ)と呼ばれる高性能DRAMが不可欠で、需給が逼迫している。ティッカーと中身が同じ名前というのは、覚えやすくて非常に助かる。
DRAM ETFのポートフォリオ構成はどうなっているのか?
保有銘柄はたったの9社で、うち上位3社だけで約73%を占めるという、分散投資という概念を窓から投げ捨てたかのような尖り具合だ。
| 証券会社 | 取扱状況(2026年6月8日時点) |
|---|---|
| SBI証券 | ✅ 2026年6月3日より取引可能 |
| 楽天証券 | ✅ 2026年6月8日より取引可能 |
| マネックス証券 | ✅ 2026年6月4日より取引可能 |
| moomoo証券 | ✅ 2026年5月29日より取引可能(最速) |
| ウィブル証券 | ✅ 2026年5月29日より取引可能(最速) |
| 松井証券 | ✅ 2026年6月3日より取引可能 |
| IBKR(インタラクティブ・ブローカーズ) | ✅ 購入可能 |
地域別では韓国が約49%、米国が約40%、台湾が約6%、日本が約5%という構成だ。
サムスンとSKハイニックスはKRX(韓国取引所)上場のため、米国市場では直接買えない。日本から個別株で買おうとすると、主要ネット証券の中で唯一韓国株を取り扱うSBI証券で外国株口座(韓国株)を別途開設する必要がある。
楽天証券・マネックス証券・moomoo証券では韓国個別株は買えない。
DRAMはその面倒を証券会社の数だけ口座を持たずとも1取引で解決してくれる、というのが最大のウリだ。
DRAM ETFはどこで買える?日本の証券会社の対応状況【2026年6月更新】
先に結論を表にまとめる。
| 証券会社 | 取扱状況(2026年6月8日時点) |
|---|---|
| SBI証券 | ✅ 2026年6月3日より取引可能 |
| 楽天証券 | ✅ 2026年6月8日より取引可能 |
| マネックス証券 | ✅ 2026年6月4日より取引可能 |
| moomoo証券 | ✅ 2026年5月29日より取引可能(最速) |
| ウィブル証券 | ✅ 2026年5月29日より取引可能(最速) |
| 松井証券 | ✅ 2026年6月3日より取引可能 |
| IBKR(インタラクティブ・ブローカーズ) | ✅ 購入可能 |
SBI証券でDRAM ETFは買える?
買える。2026年6月3日、SBI証券が正式に取扱い開始を発表した。moomoo・ウィブルから5日遅れの解禁だが、口座数・知名度でいえば国内最大手が参入したことになる。
SBI証券はすでに米国株口座を持っているユーザーが多いため、口座を新たに開く手間なしで買えるようになったという意味では、今回の解禁がいちばんインパクトが大きいかもしれない。
moomoo証券・ウィブル証券では端株(1株未満)から購入できるが、SBI証券は1株単位のため、約69ドル〜(2026年6月3日時点)の購入資金が必要になる。少額から試したい場合はmoomoo・ウィブルを検討したい。
楽天証券でDRAM ETFは買えるのか?
買える。2026年6月8日、ついに楽天証券が正式に取扱い開始した。
ユーザーの需要は最初から相当あったのだと思う。届出手続きが完了するまで棚に出せない仕組み上、証券会社側もどうにもならなかったのだろうが、待たされていた側からすればやっと来たかという感想だ。
楽天証券にすでにログインしている場合、検索窓にDRAMと入力すれば即日購入できる状態になっている。
マネックス証券でDRAM ETFは買えるのか?
買える。2026年6月4日より取扱い開始した。SBI・松井と同日解禁で、moomoo・ウィブルから5日遅れの対応だ。
マネックス証券は米国株・ETFの情報ツールが充実しており、銘柄スクリーナーや詳細データが使いやすいという評価がある。DRAMをリサーチしながら買いたい層には悪くない選択肢だ。
moomoo証券でDRAM ETFを買う方法
2026年5月29日、moomoo証券でDRAMの取引が正式に可能になった。届出手続きが完了し、ようやく棚に並んだ形だ。
「時期は神のみぞ知る」と書いたのがつい先日だが、神の返答は思ったより早かった。素直に喜ぶことにする。
購入手順は以下の通りだ。
- moomoo証券アプリを開き、検索窓に「DRAM」と入力する
- Roundhill Memory ETF(DRAM)が表示されることを確認する
- 米ドルで購入する(円→ドルへの両替がワンステップ必要)
- 注文タイプ(成行・指値)を選択して発注する
米国ETFの取引には外国株取引口座が必要だ。日本株口座のみの場合はアプリ内で追加申請できる。また購入は米ドル建てのため、円から両替するか外貨入金が必要になる。手順は5分もあれば済むが、外貨両替のレートは取引時間帯によって変わるので一応確認しておくと損をしない。
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なぜ証券会社によってDRAM ETFの解禁タイミングが違うのか?
日本で外国ETFを一般投資家に販売するには、運用会社が金融庁に届出書を提出・受理される必要がある。
この手続きが完了していない銘柄は、国内証券会社がどれだけ「客が欲しがっているから早く並べたい」と思っていても棚に出せない。
酒販免許みたいなもので、持っていなければ売れない。
DRAMは2026年4月に設定されたばかりで、moomoo・ウィブルが5月29日に先行し、SBI・松井・マネックスが6月3〜4日、楽天が6月8日と、証券会社ごとに最大10日の差が生じた。銘柄の問題ではなく、純粋にお役所手続きのスピード差だ。
取扱開始前の証券会社アプリで「DRAM」と打って何かがヒットしたとしても、それは単なる文字列の一致であって取扱可能を意味しない。手続き未了の状態で注文しても約定しないため、注文前に必ず各社の最新の取扱銘柄一覧で確認すること。
DRAM ETFを買う前に知っておくべきリスクとは?
夢を見るのは勝手だが、このETFが抱える3つの構造的リスクにも目を向けるべきだ。
冷や水を事前に浴びておくのも、立派なリスク管理である。
集中リスク
9銘柄・実質3社依存という構成は、メモリセクターETFというよりメモリ3強へのレバレッジなし集中投資と表現したほうが正確だ。メモリ市場が崩れれば全損に近い下落もあり得る。かつてDDR4のスポット市場は1日で30%以上急落したことがある。その日の夜は全員よく眠れなかったはずだ。
なお、メモリ3強にまとめて張れると言っても、同じ日にMUが-5.4%、SNDKが上昇するというケースもある。中国H200拒否でMUとSNDKが逆方向に動いた日の記録を読むと、DRAMバスケットの中身への解像度が少し上がる。
タイミングリスク
DRAMはメモリ株がひとしきり暴騰し、誰もがAI最高と叫び始めたタイミングで設定されている。テーマ型ETFが組成されるのは概ねトレンドの後半戦というのは、血も涙もないアナリストたちがこぞって指摘する事実だ。今から高値掴みのチキンレースに参加するには、それなりの覚悟と鈍感力が要る。
韓国リスク
組入比率の約半分が韓国企業で、地政学リスク(朝鮮半島情勢)と為替リスクが両方乗ってくる。インデックス投資家が何年もかけて構築した地域分散を、1銘柄で豪快に崩してくれる。手間いらずな破壊力だ。
日本から買えるメモリ株の代替手段とは?DRAM ETFとMUを比較する
主要ネット証券は全社対応済みとはいえ、口座を持っていない証券会社でDRAMを買うために新たに口座を開くのが面倒という場合は、今の口座で買えるメモリ関連銘柄で代替するという現実的な妥協案がある。
| 銘柄名 | ティッカー | 必要な口座 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 285A | 日本株口座(東証) | 追加口座不要で最も手軽。NAND特化でHBM比率は低い |
| Micron Technology | MU | 米国株口座 | DRAM ETFの約24%を占める中核銘柄。米国唯一の大手DRAMメーカー |
| Samsung Electronics | KRX上場 | SBI証券・韓国株口座 | 主要ネット証券ではSBI証券のみ取扱い |
| SK Hynix | KRX上場 | SBI証券・韓国株口座 | 同上。HBM世界シェアトップクラス |
| SanDisk | SNDK | 米国株口座 | NAND・SSD特化。2025〜2026年で急上昇 |
追加口座なしで今すぐ動けるのはキオクシアHD(285A)だけだ。
ただしNAND特化でDRAMやHBMの比率は低く、サムスン・SKハイニックスとは事業構造が異なる点は押さえておきたい。
米国株口座があるならMicron(MU)がDRAMへの最も直接的な代替になる。DRAM ETFの約24%を占める中核銘柄で、私も保有しているので完全に他人事ではない。
サムスン・SKハイニックスを個別で押さえたい場合は、SBI証券の韓国株口座が選択肢になる。外国株口座の追加開設はオンラインで完結し、口座管理料もかからない。ただし楽天証券・マネックス証券・moomoo証券がメインの場合はSBI証券の口座を別途開く手間が発生する。
DRAM ETFがその面倒を1取引で解決すると言われる理由がここにある。
メモリへの集中投資に二の足を踏むなら、半導体ETF全体に広げるという逃げ道もある。
SMHはNVDA約19%・25銘柄に絞った半導体特化ETFで、DRAMより分散しつつも半導体集中は維持できる。
さらに広げてNASDAQ100という分散の器で半導体ごと持つという手もある。ただし2026年5月から指数の組み入れルール自体が変わっているので、QQQやeMAXIS系を持つ前に一読しておいて損はない。
DRAMがmoomoo証券で解禁された29日当日、あまりの興奮で信託報酬の高さという現実を一瞬忘れ、勢いで1株だけ購入してしまった。
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もちろん推奨ではない。ただ、実際に買ってみると満足感がある。ブログを書くうえでの材料としては悪くない衝動買いだったと思っている。
- DRAMは2026年4月2日設定の世界初メモリ半導体特化ETF(Cboe BZX上場、経費率0.65%)
- Samsung・SK Hynix・Micronで約73%を占める9銘柄構成
- 2026年6月8日時点で、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・moomoo証券・ウィブル証券・IBKRの計7社で購入可能
- 最速対応はmoomoo証券・ウィブル証券(5月29日)。楽天証券は6月8日に主要ネット証券として最後発で解禁
- 端株(1株未満)で試したい場合はmoomoo証券・ウィブル証券。SBI・楽天・マネックスは1株単位
- 追加口座なしで最も手軽な代替はキオクシアHD(285A)。米国株口座があればMU(Micron)が最有力
- サムスン・SKハイニックスの個別投資はSBI証券の韓国株口座から可能