期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

【2026年内対応予定】SBI証券で米国株の時間外取引はいつから使える?プレ・アフターマーケットの仕組みと他社比較

SBI証券が、米国株式の時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に2026年内に対応すると発表した。正直に言おう。ようやくか。

楽天証券は先月(2026年6月)にアフターマーケット対応を颯爽と完了し、マネックス証券にいたっては太古の昔から両方使える。口座数ナンバーワンの絶対王者が一番遅れてやって来るこの構図、嫌いじゃない。王者は常に鈍重なものだ。

私はというと、もっぱらmoomoo証券に入り浸っている。UIも情報量も便利すぎて、SBI証券のメイン口座がただの毎月の積立マシーンとしてじわじわ形骸化しつつある。そのmoomooが24時間取引に対応しているせいで、逆にSBI証券の夜間は何もできませんという仕様が余計に目立つようになっていた。

SBI証券の公式ページ。「2026年内にリリース予定」バナーとともに米国株式時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)への対応を告知。標準時間・夏時間の取引時間帯一覧を掲載。

SBI証券の米国株時間外取引対応はいつから?

公式発表で示されているのは2026年内という、実に含みを持たせたざっくりした時期だけで、具体的な日付はまだ出ていない。無事リリースされれば、日本時間18:00〜翌10:00の最長16時間、米国株を取引できるようになる。

項目 内容
対応予定時期 2026年内(具体的日付は未定)
取引時間(標準時間) プレ18:00〜23:30 / レギュラー23:30〜翌6:00 / アフター翌6:00〜翌10:00
取引時間(夏時間) プレ17:00〜22:30 / レギュラー22:30〜翌5:00 / アフター翌5:00〜翌9:00
最長取引時間 16時間(3セッションの合算)
今後の検討事項 23時間取引への延長を議論中

しれっと23時間という数字が出ているが、プレ・レギュラー・アフターの時間をどう足し算してもそこまでは届かない。夜間の空白部分を埋める壮大な構想でもあるのか、単に証券界隈特有のガバガバな定義なのか。詳細は追って本ページでお知らせと丸投げされているので、今のところは真に受けず、未確定情報として放置しておくのが正解だ。

プレマーケット・アフターマーケットとは?

米国株の通常取引(レギュラーマーケット)は日本時間23:30〜翌6:00(標準時間)。その前後にプレマーケット(18:00〜23:30)とアフターマーケット(翌6:00〜翌10:00)という、いわば延長戦と前哨戦が存在する。

米国企業の決算発表は通常取引終了後に行われることが多く、アフターマーケットの値動きが決算の本当の答え合わせになる。マイクロン(MU)のQ3決算の時も、アフターマーケットで+13.7%などという狂ったお祭り騒ぎがあった。翌朝の寄りを指をくわえて待つ敗北感と、その瞬間にボタンを押せる特権とでは、体感できる損益も精神的ダメージも全然違う。

プレ・アフターはあくまでセッションの合計であって連続稼働ではない。レギュラーマーケットを挟んで前後に2つの別枠が存在する構造なので、16時間ぶっ通しで滑らかに値が動き続けるわけではない。合計16時間というのは、単に3つのブロックを足し算した机上の数字だ。

なぜSBI証券の対応は他社より遅れたのか?

米国株の時間外取引は、日本の主要ネット証券でもすでに対応が進んでいる。マネックス証券は早い段階から両対応済みで、楽天証券も2026年6月22日にアフターマーケットを追加し、最大約16時間取引に到達した。楽天証券の意地と詳細は楽天証券アフターマーケット対応の記事でまとめている。

つまりSBI証券は、口座数最大手でありながらこと時間外取引においては完全に周回遅れだ。理由は公式には語られていないが、元IT関連に勤めていた端くれとして言わせてもらえば、この遅れには納得しかない。これだけ巨大化したレガシーシステムに取引時間の拡張という根幹の変更を組み込むのは、想像するだけで胃が痛くなる地獄のプロジェクトだ。影響範囲が大きすぎて、テスト工数だけでも天文学的になる。皮肉なことに、最大手であることが身軽なフットワークを完全に奪っているのだ。

SBI・楽天・マネックス・moomooの時間外取引を比較するとどうなるか?

証券会社 プレマーケット アフターマーケット 最大取引時間
マネックス証券 最大約14時間
楽天証券 ○(2026年6月〜) 最大約16時間
SBI証券 2026年内対応予定(祈れ)
moomoo証券 24時間※

※moomoo証券の24時間取引は選定銘柄のみが対象。夜間セッションはmoomoo内のマッチング方式のため、相手方がいない場合は無慈悲に約定しない。2026年6月時点の情報。各社の対応状況は予告なく手のひらを返すことがあるため、正確な内容は公式サイトで確認してほしい。

取引時間という暴力的なまでの利便性で見れば、moomoo証券が頭一つ、いや胴体ひとつ分抜けている。私自身、この甘い汁に慣れすぎてSBI証券にログインする頻度は激減している。ただし24時間取引の対象は選定銘柄に限られるというトラップもあるため、手数料や使い勝手の冷徹な比較はmoomoo証券とSBI証券の比較記事も参考にしてほしい。

時間外取引が使えると何が変わるのか?

レギュラーマーケットだけだと、決算発表の瞬間に画面を見ていても「へえ、すごい動いてるな」と傍観者の顔をするしかない。アフターマーケットに対応していれば、決算直後の値動きに即座に飛び乗ったり、あるいは逃げ出したりできる。

早起きの子供たちに容赦なく叩き起こされる生活をしている私にとって、深夜のレギュラーマーケットに張り付くのは物理的にも体力的にも不可能だ。深夜に決算を待って寝落ちし、朝起きたら株価が致命傷を負っていた、という経験がある人間ほど時間外取引の価値は骨身に沁みるはずだ。moomoo証券のおかげでその悲劇は回避できているが、莫大な資金を置いているSBIのメイン口座で何もできないのは、じわじわと理不尽なストレスだったのだ。

時間外取引は通常時間と比べて流動性が砂漠のように低く、スプレッドが極悪に広がりやすい。ETFのスプレッドが購入金額に与える影響でも書いたが、値が動く局面での成行注文は、証券会社にボーナスを寄付するような思わぬ価格で約定するリスクがある。SBI証券がどんな注文方式(指値のみか等)を用意してくるかは現時点では闇の中なので、開始後は仕様の確認を怠らないこと。

SBI証券ユーザーは今何をすべきか?

具体的な開始日が未定の以上、待つしかできない。2026年内という言葉を信じて、今後の公式発表をこまめにチェックする程度だ。次の決算シーズンに間に合うかどうかで、恩恵の大きさは天と地ほど変わる。

もし今すぐ時間外取引の快楽に溺れたいなら、 楽天証券マネックス証券へのサブ口座開設が現実的な逃げ道だ。詳細は楽天証券の時間外取引記事を参照してほしい。証券会社を1つに絞る義理などなく、用途ごとに使い分けるのは極めて合理的な判断だ。とはいえ、私のように気づいたら口座が増殖してパスワード管理が破綻しかけているパターンは、あまり推奨しない。

SBI証券の時間外取引対応についての総評

SBI証券がついに重い腰を上げたことは、素直に称賛したい。メイン口座として使っている以上、今後アフターマーケットで荒ぶる決算銘柄をSBI一本で迎え撃てるようになるのは非常にありがたい。現状はmoomoo証券に偵察部隊の役割をさせているが、複数口座をまたぐ資産管理の脳内コストはジワジワと効いてくる。

ただ、開始時期が「2026年内」というざっくり表記である以上、12月31日の大晦日に滑り込みリリースしてくる可能性も十二分にある。巨大ITシステムにおける「年内」という言葉ほど信用できないものはない。過度な期待はせず、サンタクロースからの遅めのプレゼントくらいに思っておくのが精神衛生上良いだろう。

私はSBI証券のメイン口座ユーザーと名乗りながら、決算シーズンになるたびmoomoo証券のアプリに張り付いて時間外の値動きを監視している。あまりの便利さにアプリの滞在時間は伸びる一方で、肝心のSBI証券には「毎月のルーティン」のためだけに無感情でログインする日々だ。SBI証券が時間外取引に対応してくれれば、他人の庭の芝生ばかり見ているこの惨めな二刀流は解消される。まあ、4,000万もの資産を増やす算段をする前に、まずは自分のこの散らかった口座管理のカオスをどうにかすべきなのだが。そっちのほうが先だ。

口座をまだ持っていない、あるいは私と同じように口座増殖の道を歩みたい奇特な方は以下から開設できる。当然、強制はしない。

まとめ:SBI証券の米国株時間外取引対応(2026年内予定)

  • SBI証券がついに米国株式のプレ・アフターマーケット取引に2026年内対応を発表
  • 対応完了後は日本時間18:00〜翌10:00、最長16時間の取引が可能に
  • 楽天証券(2026年6月対応済み)・マネックス証券(既に対応済み)に完全に後れを取った形
  • 23時間取引への延長も将来的に議論中(期待は禁物)
  • 具体的な開始日は未定。システム屋の「年内」は年末ギリギリを覚悟すべし
  • 今すぐ時間外の波に乗りたいなら、 楽天証券マネックス証券・moomoo証券へ