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米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

DISK(Tema Memory ETF)はどこで買える?SBI証券・マネックス証券がついに取扱い開始

DISK(Tema Memory ETF)は、2026年7月16日にマネックス証券、翌17日にSBI証券が取扱いを開始。Webull証券・moomoo証券でも買えるで、できたてほやほやの新興メモリ半導体ETFだ。ずっと「買いたくても買えない」状態が続いていたが、ようやく購入可能となった。

問題は、この待望の日本上陸が、よりによって半導体メモリ全面安の真っ最中に重なったことだ。SKハイニクスのHBM4懸念に端を発した暴落で、キオクシア・サンディスク・SKハイニクスが軒並み二桁%安を記録している最中に、DISKは日本の投資家に門戸を開いた。歓迎パーティーの会場が火事だった、というやつだ。

DISK (Tema Memory ETF)」の分析アイキャッチ。NAND & ストレージ集中型の異色メモリ半導体ETFであることを視覚的に表現。中央の「DISK」ロゴの周囲に、キオクシア、サンディスク、ウエスタンデジタル、サムスン、SKハイニクス、マイクロンの構成銘柄ロゴが配置されている。

Tema Memory ETF(DISK)とは?基本スペックまとめ

DISKはTema ETFsが運用するアクティブ運用型のメモリ半導体ETFで、半導体専門の調査会社SemiAnalysisと組んで銘柄選定するのが売り文句になっている。指数連動ではなく、比率もチーム判断というのがミソだ。

基本スペックは以下の通り(2026年7月16日、公式サイト時点)。

項目 内容
ティッカー DISK
連動指数または運用方針 アクティブ運用(非指数連動、半導体調査会社SemiAnalysisと連携して銘柄選定)
運用会社 Tema ETFs
経費率 0.75%
純資産総額(AUM) 約8,182万ドル
設定日 2026年6月30日
補足:アクティブ運用とは
指数に機械的に連動するのではなく、運用チームが独自の判断で銘柄や比率を選ぶ方式。当たればDRAMのような指数連動型を上回れる可能性がある一方、外れれば普通に指数以下になる諸刃の剣でもある。

純資産総額は約8,182万ドルまで膨らんでいる。前回確認した約2,963万ドルから3倍近い急増で、上場直後の値上がり局面でそれなりに資金を集めていたことが分かる。ただし今は値下がり局面の真っ最中なので、この数字が高値掴みの証拠でもある点は忘れないでおきたい。

DISKの組み入れ銘柄トップ10|暴落中にSKハイニクス比率が急上昇

DISKの上位保有銘柄を2026年7月16日時点の公式データで見ると、上位10銘柄合計は約81.09%。前回確認時(7月9日時点、78.87%)から集中度がやや戻っている。

順位 銘柄 比率 コメント
1 キオクシアホールディングス 18.37% 首位は変わらず。ただし本体株価は7月17日に東証で一時-16%という洗礼を受けている
2 サンディスク(SNDK) 15.73% 前回首位から2位に後退。順位自体は僅差でずっと入れ替わっている
3 SKハイニクス 13.00% 前回7.57%から急上昇。HBM4懸念で本尊の株価が過去最大の下げ幅を記録した銘柄が、皮肉にもファンド内では存在感を増している
4 サムスン電子 5.12% 前回7.92%から低下。総合メーカーゆえの中間的ポジションは変わらず
5 ナンヤテクノロジー 5.05% 前回11位以下から新規トップ10入り。台湾DRAM勢の存在感が増している
6 SKスクエア 4.87% SKハイニクスの持株会社。間接的にHBM露出を上乗せする構造は継続
7 シーゲイト・テクノロジー 4.78% ストレージ系。顔ぶれの安定感はこのあたりから出てくる
8 Micron(MU) 4.75% DRAM ETFでは主役級のMUが、DISKでは相変わらず中位に沈んだまま
9 InnoDisk 4.74% 台湾の組み込み・産業用メモリメーカー。知名度は低いが玄人好みの選定という評価も変わらず
10 ウエスタンデジタル 4.68% 前回6位からじわじわ後退して10位に。ストレージ勢の中でも序列変動が続く

前回トップ10に入っていた「現金等」(当時5.28%)は姿を消した。現金比率は0.90%まで下がっており、ほぼフル投資状態。値下がり局面でも律儀に買い増しを続けているのか、単に現金が足りなくなっただけなのかは分からないが、少なくとも様子見をするタイプの運用ではないらしい。

国・地域別では米国29.52%・韓国23.67%・台湾19.47%・日本18.37%・その他8.97%という構成。業種はほぼ情報技術(94.22%)で埋まっており、分散という言葉の意味を狭く解釈したファンドであることは変わっていない。

DISKの値動き・上場来パフォーマンス

米国ETF「DISK(Tema Memory ETF)」の2026年7月1日から17日にかけての株価推移チャート(TradingView、パーセンテージ表示)。設定直後の7月2日に急落して以降、-10%台から-20%台のレンジで乱高下を続け、7月16日には安値圏で一時-28%超まで下落した値動きの荒さを示す。下段には日次出来高を表示。

出典:TradingView

2026年7月16日時点の数字を見ると、状況は前回記事から一段悪化している。NAV は35.89ドルで前日比-10.50%、市場価格は34.72ドルで前日比-10.01%。上場来高値50.460ドルからの下落幅は、市場価格ベースで約-31%まで拡大した。前回記事で書いた「-24%」は、もはや牧歌的な数字だったことになる。

プレミアム・ディスカウントが逆転している点にも注意したい。前回確認時はNAVに対して+2.96%のプレミアムが乗った状態だったが、7月16日時点では-3.25%のディスカウント状態に転じている。人気に釣られて高値を掴む心配は減った代わりに、今度はなぜ理論価値より安く売られているのかを考える局面に入っている。

公式サイトの実績表示は「設定来+3.10%(NAV)/+6.12%(市場価格)」のままだが、これは6月30日時点のデータが更新されていない数字で、7月16日の実勢とは大きく乖離している。プラス圏の数字だけ見て安心すると、足元で起きている二桁%の暴落を見落とすことになる。

この暴落の背景は、DISK固有の問題ではなくメモリ業界全体の話だ。SK Hynixの決算予想を巡る強気筋の下方修正がきっかけでHBM4懸念が広がり、韓国KOSPIが急落。

加えて中国CXMTの大型IPO観測がDRAM価格の前提を揺るがし、TSMC決算後の半導体全体売りも重なった。要するに、DISKが個別に何かをやらかしたわけではなく、メモリ祭りの会場ごと火事になっている状態だ。

DISK ETFはどこで買える?日本の証券会社の対応状況【2026年7月時点】

証券会社 取扱い状況
マネックス証券 ✅ 2026年7月16日より取引可能
SBI証券 ✅ 2026年7月17日より取引可能
Webull証券 ✅取扱い開始済み(開始日未確認)
moomoo証券 ✅取扱い開始済み(開始日未確認)
楽天証券 未対応
松井証券 未対応

記事初出時点では主要証券での取扱いは確認できていないと書いたが、約1週間で状況が変わった。ただし楽天・松井はまだ蚊帳の外なので、この2社をメインにしている人は指をくわえて見ているしかない。

口座をまだ持っていない場合は以下から開設できる。強制はしない。

DRAM・KMEMとの違いを比較

せっかくなので、かつて保有していたDRAM ETFと同時期上場のKMEMを含めて3本並べてみる。

項目 DRAM DISK KMEM
運用会社 Roundhill Tema ETFs Kurv
上場日 2026年4月2日 2026年6月30日 2026年7月1日
経費率 0.65% 0.75% 0.65%(実質0.35%上限、2027年5月まで減免あり)
運用方式 指数連動 アクティブ アクティブ
最大保有 Micron(MU)中心 キオクシアHD 18.37% SKハイニクス 41.5%
性格 HBM・DRAM本丸型 NAND・ストレージ分散型 HBM超集中型

更新前の記事で、メモリ祭りの後に骨だけ残るのはよくある話と書いたが、約1週間でその予言が的中しつつある。DRAMもDISKもKMEMも、揃って高値から二桁%の調整に入っている。

2倍レバレッジのRAMも含め、テーマ型ETFに分散投資という言葉を当てはめるのは、そろそろやめた方がいい気がしている。

DRAMは結局耐えきれずに全部損切りして、今は保有ゼロ。含み損の在庫がなくなったのは清々しいが、学習能力があるのかないのか自分でもよく分からない。

総評:DISKは買うべきか

結論から言うと、様子見。日本で買えるようになったこと自体は前進だが、買える環境が整ったタイミングが業界全体の暴落と重なったのは、正直ネタとしか思えないレベルの巡り合わせだ。

運用実績も分配実績も乏しい小型ファンドが、上場からわずか2週間強で高値から-31%を経験している。しかもディスカウント状態で買うことになる今は、以前のプレミアム状態より理屈の上では入りやすいはずなのに、下落トレンドの真っ最中に飛び込む度胸は私にはない。

SKハイニクスのHBM4懸念が本当に一過性の需給要因なのか、それとも構造的な話の入り口なのか、今の情報量では判断がつかない。

メモリ需要がDRAM・HBMだけじゃないというテーゼ自体には、今でも一理あると思っている。ハイパースケーラーがAIサーバーを組む以上、記憶装置全体の需要が伸びるのは自然な話だ。ただし、それを実績ゼロの新興アクティブETFで、しかも業界全面安の最中に取りに行く必要があるかは別問題だ。

Tema Memory ETF(DISK)まとめ
  • Tema Memory ETF(DISK)は2026年7月16日にマネックス証券、17日にSBI証券で日本での取扱いが開始。Webull証券・moomoo証券も対応済みだが、楽天証券・松井証券は未対応
  • 最大保有はキオクシアホールディングス18.37%・サンディスク15.73%・SKハイニクス13.00%。SKハイニクスはHBM4懸念で株価急落中にも関わらず組入比率は上昇
  • 上場来高値50.460ドルからの下落幅は市場価格ベースで約-31%に拡大。プレミアムだった状態から-3.25%のディスカウントに転じている
  • 暴落の背景はSKハイニクスのHBM4懸念・中国CXMTの大型IPO観測・TSMC決算後の半導体全体売りなど、業界共通の要因
  • 筆者はDRAMを全て損切り済みで現在保有ゼロ。DISKについても今は様子見の立場