期待値で鯨になる

米国株・ETF・投資信託で資産を育てる合理主義投資ブログ。低コストという名の餌で巨大な鯨へ育てる観測日記。

静止する市場とうどんの消失:正月休みの不条理劇

市場の冬眠:静寂という名の退屈

あけましておめでとう。新年の挨拶など、投資家にとっては市場が再開するまでの待ち時間を埋める無機質な記号に過ぎない。本年の米国市場は1月4日から。それまではチャートの鼓動も途絶え、私の観測対象は完全に沈黙している。実に暇だ。他人の資産形成の言い訳をブログで巡回する以外に、知的な娯楽が見当たらない。この静寂は、嵐の前の静けさか、あるいはただの停滞か。それを判断する材料すら、今はまだ闇の中だ。

優待の誤算:丸亀製麺に突きつけられた「天ぷらの壁」

市場が閉まっている間に、私はせめて株主優待という名の既得権益を享受しようと、大晦日の丸亀製麺へ足を運んだ。トリドール(3397)の優待券を握りしめ、冷えた体にうどんを流し込もうという、ささやかな、かつ合理的な計画だ。しかし、そこで私を待っていたのは、想像を絶する現場の論理だった。

「本日は天ぷらのみの販売です」

驚くべきことに、うどん屋からうどんが消えていた。大晦日の需要という暴力の前に、主力商品であるはずのうどんは駆逐され、店内は天ぷら一色に染め上げられていたのだ。うどんを売ってもらえないうどん屋。この不条理な光景を前に、私は自らのリサーチ不足を呪わざるを得なかった。投資家たるもの、出口戦略――この場合はうどんの注文――まで完璧にシミュレートしておくべきだったのだ。

合理性の敗北:権利は行使されなければ紙屑に等しい

結局、私の優待券は「うどん」という流動性を得ることなく、ただの揚げ物の山を前に立ち尽くすことになった。市場は閉まり、うどん屋は天ぷら屋に姿を変える。2018年の締めくくりにふさわしい、皮肉に満ちた喜劇と言えるだろう。株主といえど、現場のオペレーション変更という不可抗力には無力であるという現実を、油の匂いと共に突きつけられた気分だ。

さて、この「天ぷらの教訓」を胸に、1月4日の開戦まで、私は再び孤独なブログ巡回へと戻ることにする。次は、注文した通りの果実を確実に受け取れる戦場を選ぶとしよう。まずは、私のポートフォリオに潜む揚げ物のような脂っこい銘柄の選別から始めるべきかもしれない。