持ち株会の株式を売却する時の裏技
皆さんは、勤め先の持ち株会に加入されていますか?
持ち株会は、従業員に自社の株式の積み立て購入を促す制度です。名称は「従業員持株会」とか「自社株投資会」とか様々ですが、上場企業ですと福利厚生で導入している会社が多いと思います。
企業によって大小の差はありますが、購入額に約10%程度の奨励金がつくのでお得な場合が多いです。
「持ち株会ってホントにお得なの?」という方は、もう少し詳しい説明と私の運用状況を記事にしていますので、こちらもご覧ください。
奨励金メリットを最大限に生かす
今日は、この持ち株会の奨励金メリットを、最大限に生かして売却する裏技を紹介します。投資経験が長い人に教えて貰ったやり方なので、初心者の人は是非参考にしてみてください。
持ち株会に限らず、株式の利益は売却した時に初めて発生します。売る前の含み益を見ながらニヤニヤしていても、次の日に暴落したらすべてが水の泡です。やはり、持ち株会も損しないタイミングで売却するのがベストと言えます。
100%損しないという保証はできませんが、この方法であれば、自社株を定年まで持ち続けるよりも市場暴落のリスクを低減できます。定年間際に半額になったら悲惨ですからね(涙)
損しない売却手順
それではどうやって裏技を使うのか説明します。手法はいたってシンプルです。
- 持ち株会を運営する証券会社の口座をあらかじめ開いておく
- 毎月の積立額を可能な範囲で多めに設定する
- 最低単元(100株等)まで溜まったら即会社に売却申請する
- 自分の証券会社口座に移管されたタイミングで即売却する
この方法を使うことで、「(投資分+奨励金) × 市場変動」 の評価金額を、早いタイミングで利益確定できます。
会社の規模が大きければ、株価が急に10%も下がることは少ないと思われますので、元本割れになり難いです。不祥事などがあった場合は急落を避けられませんが、その時は会社を恨んでください(汗)
この方法のポイントは2と3です。
2の積立額を可能な限り多くすることで、売買の最低単元まで積み立てる速度が上がります。つまり、市場変動のリスクが減ることになります。
3についても同様です。持ち株会の売却は100株などの売買の最低単元からですので、そこまで積み立てたらすぐに会社に申請をしてください。ここで手間取った場合も、市場変動のリスクを受けることになります。
簡単に言うと、この方法は市場変動のリスクを受けずに、奨励金分の換金を急ぐ方法という訳です。下記にメリットとデメリットをまとめてみます。
メリット
- 市場変動のリスクを受けにくい
- 利益確定が早く、元本割れしにくい
- 投資金額を早いタイミングで手元に戻せる
- 資金を別の投資に回せる
デメリット
- 株価の上昇時は、売らずに持っていた方が利益が出る
- 会社に売却申請を何度も出す手間がある
- 配当の再投資による複利効果が望めない
補足
もちろん、この方法を使わない場合の長期保有にもメリットはあります。会社の長期的な発展と配当の再投資を前提とすれば、着実に資産は増えていくでしょう。
ただし、配当が非常に少ない会社の場合は、さっさと売却して高配当株を買った方がおいしいと思われます。それと、定年間際に大量の株式を持っているのも得策ではないと言えます。年齢と共にリスクオフしていくのがベターです。
まとめ
今日は持ち株会の奨励金のメリットを、最大限に活かす運用方法を紹介しました。
私もこの方法を知った時は「なるほどな」と感心しました。気づいてしまえば簡単な話ですけどね。
もちろん、長期保有にもメリットはありますので、ご自身の運用スタイルと合わせて選択してください。自分にあった投資スタイルで資産を育てていきましょう!
それではまた!
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